OpenOCDのドキュメントによると、 MIPS32 EJTAGのprogram counterはインクリメントされていくもののようです。 JTAGはややこしくてあまり関わりたくないというのが本音です。 とりあえずマイクロチップ社のドキュメントをなぞる形で PIC32MXのフラッシュに書き込むことは現状でもできます。 しかし任意のプローブコードを実行できた方が便利です。 そのほうがおそらく書き込みプログラムが綺麗になるだろうと考えています。
いずれにせよ、ATtiny2313を使うのは潮時かも知れません。 UARTが付いて8bitバスが採れるという特長があるとはいえ、 2KBしかないデバイスが300円というのはちょっと萎えますね。 今現在は、国内限定価格ではありますが、 ATmega8のほうが安価なので、 ATmega8の採用を検討すべきかも知れません。 グローバルには国際通販で買えるAVR32DD28の方が良いかも知れません。 デバイスの選択にはこれといった決め手はありません。
Arduino系の基板は試作して壊しを繰り返してあちらこちらで使いまわすからこそ最終的に安価なのであって、 回路を固定して専用化するにはいささか高価なプラットフォームだと考えています。 なのでArduinoの採用はあまり考えていません。
USB対応とされるAVR DUが登場するとの噂がありましたが、 デバイスの現物に関して音沙汰がないですね。 プロジェクトが存在しないのでしょうか。 期待していたのですが現物がないのではどうしようもないですね。
販売数量制限がキツくなり、実質的に枯渇してしまったようです。 もっとも、PIC32MXの場合はデジキーやマウザーでの取扱いがあります。 割高ではありますが、まったく入手できない訳ではありません。 調べたところデジキー単価で646円が相場。 従前が270円だったことを考えると、なかなか厳しい値上がりです。 本来であればこのように古くて高くなったデバイスはさっさと諦めをつけ、 今時の旬の価格を付けたデバイスに乗り換えることを考えなければならないでしょう。
RISC-Vで話題になるマイコンはおおよそ中華製品が先行しています。 しかしデータシートは最小限を下回り、 ベアメタルプログラミングのための詳細を記したドキュメントがまったく無しでは レジスタの叩きようがありません。 最低限、gcc並みには高度で自由なコンパイラと、 avr-libc並みには自由なランタイムライブラリが欲しいところです。 この観点において、 条件を満たすマイコン製品はまだ登場できていないような感じがします。
AVRが使えるアプリケーションドメインを選び、 なおかつAVRの供給が続く限りにおいて、 AVRを採用し続けるつもりですが、 AVRには限界が見えつつあります。 AVRで困るのはEthernet, USBあたりを使いたいアプリケーションです。 Ethernetを積むならNetBSDかLinuxのportingは必須なので、 ラズパイの亜種で十分ではないかという気がしなくもありません。 結局のところ切望されているペリフェラルはUSBだと考えています。 NetBSDなりLinuxなりを積み込むとリアルタイム性が損なわれるという問題が持ち上がります。 Microchip社がUSBを避けている理由はわかりませんが、 UARTの次に来る妥協案としてUSBが使えるようになれば、 当面はなんとかなるのではないかと考えています。
それでRISC-Vに話を戻すと、 データシートの欠如はかなり痛いと言わざるを得ません。 ここをどうにかしないと普及は難しいでしょう。