gccでいうm32cとは、今ではルネサスR8Cファミリのことを指す古い用語だと考えています。 gcc-4.7.4を最後のknown good compilerにして、それより後は対応が壊れてしまったように見受けられます。 gccにおいてm32cは保守されておらず、サポートされなくなりましたので、いつの日にかgccからdropされるでしょう。 未だにgccからdropされないでいるのは、ひとえにRedHat名義を原作とするコードだからなのかも知れません。
R8Cの一部は100円マイコンとして気軽に買うことができます。 しかしながら、コンパイラのサポートがないのであっては、 新規に採用することはやめておいたほうが良い、ということは言えると思います。 デバイスのロットによって物理メモリサイズが異なるというのも使いづらいでしょうし、 かといって規格通りのメモリサイズで使うのも、(実情を知った後となっては)厳しいのではないかと思います。
昔はそれなりに流行ったPIC16F84ですが、今はもう見向きもされません。 PIC16F84の在庫を消化するのにPIC16F84で組みたい何かがあればいいのですが、今のところこれといった応用は思いつきません。 GPIOをジタバタさせるだけならAT90S2313で足りてしまいますからね。
面倒くさいことに首を突っ込むよりはAVRを大人しく使っていたほうが幸せでしょう。
CH32V203のSWDIOはI2Cプロトコルに似せたDMIトランスポートである、ということを調べた人がおられます。 それによれば、SWDを経由してDMIをつつけばRISC-VのCPUを外部から制御できるように見えます。 それだけの成果が有るならば、誰かが既にソフトウェアを公開していても良さそうなものです。 しかしavrdudeに相当しそうな手頃なものがみつかりませんね。
WCH-LINKEはMounRiver Studioで動作を切り替えてやらないとRISC-Vモードにならず、使うことができない、と言われています。 買ったそのままの姿で利用できないのは困ったものです。 もっとも、当該ドングルはMounRiver Studio専用の製品として設計されているのですから、 外野がどうこう言っても仕方のないことでもあるのですが。 双方の機能を突っ込むにはコントローラのメモリが足りなかったのかしら。