IPv6はNATを許可しないというところから出発しました。 しかしIPv4における津々浦々にまで浸透したNAT技術はIPv6においても必要性が訴えられるようになりました。 在宅用のネットワークでは中途半端なセキュリティの配慮もあってIPアドレスは数年で変更されるか、 または単に固定が保証されない半固定ということになっています。 このような状況で宅内機器のアドレスを固定するには、NATを施すしかありません。 機器から機器にアドレスプレフィックスを渡すことができてもファイアウォールの設定はそれでは済みません。 どう考えても宅内機器のアドレス固定(少なくともプレフィックスの固定)は不可避です。 また、SLAACの兼ね合いもあって64bitのprefixではNATしないまま複数のサブネットを作ることはできません。 NTTがケチなことをしたせいで他社も右へならえとなり、IPv6はNATなしには活かすことができなくなりました。 NATが無いことを良しとする理想論は、現実問題として空論でしかなくなりつつあります。 展開された実装を前にして、IPv6においてもNAT無しには立ち行かない現実が目の前にあります。 理想論をどうぶちまけても、この現実は変わりそうにありません。
IPv6でNAT実装が当たり前になるのは時間の問題でしょう。そう考えています。 NAT無しには使い物にならないインターネット、それを実装したのはプロバイダ自身です。
MAP-EとDS-Liteの普及はIPv4アドレスの専有を激減させ、家庭用となる需要をおおよそ60分の1まで縮減させたと考えています。 浮いたアドレスはVPNサービスに使われたり、あるいは売却されてレンタルサーバ等で使われることになるのでしょう。 日本国内の人口はピークを迎え減少に向かっています。 家庭用となるアドレス需要は減ることはあっても増えることはないのではないかと思います。
ヤマハがNAT46の提供を昨年から開始しましたのでNAT46を使うことで事務所からIPv6専用サイトにアクセスできるようになります。 これはIPv4の実務を考えると画期的な進歩です。 NAT46はIPv4によるイントラネットをIPv6にマイグレーションせず固定化してしまう恐れがあります。 おそらくですが、実際にIPv4に固定化される可能性が高いだろうと考えています。
Fedora 40でWaylandを使っていましたがibusの不具合にはどうにも耐えられず、 XorgサーバのサポートをインストールしてX11に戻しました。 ibusの不具合は当面治る気配がなく、どうにもなりません。 向かうところ半年ぐらいは、これでなんとかなるのではないかと考えています。 X11がリポジトリからdropされたらどうなるかはわかりません。
GNOMEを使えばよいのでは、という意見もあるかとは思いますが、今のところKDEを採用し続けたいという考えでいます。
ATtiny44AのUSIでシリアルポートを実現できるのであれば、多少は工作の幅が拡大できるのかなとは思います。 UARTが備わっているAVRのようにレジスタを読んで終わりというわけにはいかないため、 そこではライブラリルーチンを用意しないといけません。
ざっと探した感じでは、既存のライブラリはGPLを採用しているものが多いように見受けられました。 このライセンスではBSDL/MITLのプロジェクトに組み込むわけにはいきません。 始祖の文書であるAVR307あたりを参考にして、新たにルーチンを書かないといけないかも知れない、と考えています。
NetBSDのUSB device address allocationはグローバル変数を増分することで制御されているように見えます。 なんだか見ていて不安になりますが、意図して周回させるのは手間なので、実験と観察まではしていません。