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2024-09

AVR DU

AVR DUはUSBペリフェラルを使わねば、おおよそ採用する意味のないデバイスです。 それにしてもレジスタを叩くのは面倒くさそうですね。 V-USB的なライブラリが欲しい気がしますが、かといってライセンスに縛られるのも避けたいところだと考えています。 データシートとその和訳に記載されている内容を眺めつつ、じっくり考えることが必要です。

USBはコネクタ周りの処理も面倒くさいところがあります。 USBは専用コネクタに生えている足がグリッドに乗っていません。 Type-Cに至っては面実装の製品しかありません。 基板を作る気がないなら、CH340あたりの乗ったモジュールを買ってきたほうが合理的なのかも知れません。 そう考えるとですね、AVR DUの出番というものは、USB UARTでは実装できないデバイスを組み立てる場合に限られる、ということになる可能性がありますね。 通信がUARTで良ければ、そのための専用チップを買ってきて使ったほうが実装が手っ取り早いのですから。

FCNT Arrows We2 Plus

この電話機には若干カスタムされた通話アプリがプリインストールされています。 一般にGoogle純正アプリであればGoogleの迷惑電話帳に問い合わせる機能があり、そこで迷惑電話をフィルタしてくれるのですが、 この機種に搭載されている通話アプリにはGoogleの迷惑電話帳を照会する機能はないようです。 迷惑電話をGoogleに通報することもできないように見えます。

また、この機種はマナーモードを設定すると着信にバイブレーションすらしません。 便利なのか不便なのかは用途に依存しますが、そういったものとして扱うしか無いようです。 手動でon/offするのは煩わしいですね。

MIDI 2.0

MIDI 2.0は独自の伝送路を定義することはせず、USBを伝送路に流用する目論見のようですね。 MIDI 2.0ではプロトコル構造上32bit CPUが必須になってしまったあたりに「遠いところに行ってしまった」感が否めません。 MIDI 2.0が流行るまでにたっぷり10年は掛かるでしょうし、それまでにRISC-Vが当たり前になってくれることを祈るしか無いようです。 いずれにせよMIDI 2.0の演奏データの交換をする時代は来ないでしょう。 楽器を接続するにしてもビンテージの機器はこれまでどおりMIDI 1.0なわけですし、 今後ハードウェアのシンセサイザが発売される日は来ません。 となると、MIDI 2.0はパソコンのソフトウェアだけで完結する存在になるだろうと言わざるを得ません。

ハードウェア製品としてのMIDI 2.0を使う日は、半永久的に来ないんじゃないかなあ、と考えています。

Generic opto-coupler

HDDのアクセスランプを受けたい等の一般信号用のフォトカプラには東芝のTLP521-1があります。 といっても今は廃品種のようです。 このデバイスはターンオンがそこそこ速いのですが、ターンオフに蓄積時間という名のペナルティがあり若干動作が遅いという特徴があります。 HDDのアクセスランプを受け取るような、HID目的で使うのが妥当だと思います。

MIDI opto-coupler

MIDIは31250bps 8N1なのであり500kHzのUARTクロックで動作します。 1byte送るのに掛かる時間は320マイクロ秒、1bit送るのに掛かる時間は32マイクロ秒です。 人間はミリ秒の遅延を気にしませんが、それにしても遅い速度で規格化されたものですね。 MIDIは歴史のある古い規格なので、規格が考えられた当時(Z80が跋扈していた時代)において実現できる最上の速度だったのでしょう。

MIDIは5V時代に確立された手順なので3.3Vのことは考えられていません。 後世になって3.3V向けの補助規格も提案されましたが、送り側の電流制限抵抗値がやたら低くなるというしわ寄せが来ており、無理やり感が否めないものとなっています。 できることなら5Vで設計したほうが良いというのが原則であることに変わりはありません。

MIDIの駆動回路は220オーム2本で隔離された出力端子と、 220オーム1本で保護された入力端子と、 フォトカプラのLEDから成ります。 このLEDは通常は赤外領域のものが用いられ、VFは最大で1.9Vあるものとされています。 都合、約3Vが220オームの抵抗3本に掛かります。 このためLEDに掛かる電流値を計算してみると4.5mA程度となります。 約4mAの電流ループ通信であることを念頭に置いてフォトカプラを選定しましょう。

MIDI向けに望ましいフォトカプラはシャープのPC900Vですが廃品種になっています。 置き換えとしてonsemi H11L1Mを使うことができると考えています。 最大1.6mAでのターンオンが保証されており、安心して使うことができるでしょう。

対抗馬としてはlite-on 6N137が挙げられます。 このカプラは高速であることを特徴とし、H11L1Mに比較して安価です。 このデバイスの最大速度は素晴らしいのですが、 ターンオンする閾値となる電流が少し鈍い特性なっており、通常1.5mA、最大5mAで規格化されています。 素晴らしい速度はともかくとして電流規格の観点からはMIDIに使うにはギリギリ感が漂う数字です。 デジタル回路用に最適化された特性をしており消費電流が多めという特徴もあります。 定格の最悪時で考えると6N137はトラブルを起こす可能性があります。 もっとも、市販セットでも6N137は普通に使われているから大丈夫という噂もあるようですので、 何が何やらよくわからない感じもあります。 気になるならgoogleで噂を探してみるのも面白いかも知れません。

6N138と6N139はダーリントン接続を持つアナログ出力ステージで構成されています。 アナログステージで設計を工夫する(あるいは試行錯誤する)よりは、最初からデジタル用のフォトカプラを正しく使ったほうが今風だろうと思います。

Fedora 40; Fcitx5

ibus waylandのキーリピートが動作せず使い物にならないということを理由にしてinput method frameworkをfcitx5に切り替えることにしました。 インストールと初期設定で少々躓きましたが、無事に起動することができました。 ibusでは動かなかったキーリピートも正常に働きます。 ibusの不具合は開発陣の様子を見るに長期間手も足も出ていないみたいですし、今後をあまり期待できる状況にありません。

とりあえずFedoraでXorg serverが廃止になってもなんとかなりそうかなという感触を得ることができました。 WaylandはLinuxのことしか考えていないとされています。 主にlibinputの事情ですが、とりあえず、そう遠くない日に、NetBSDはGUI consoleから離脱することになるでしょう。 個人的にはサーバにGUIは要らないので問題ないと考えています。 ですが、NetBSDはレトロコンピュータのGUIを支えているという一面があり、 そちらを開発陣がどうするのかは、ちょっと気になるところです。

USB Type-C to Type-C cable

USB-PD充電用のケーブルとしてはダイソーの300円シリーズが便利だと考えています。 データ通信用としてはあまり使いません。 USB Super-speedに対応していればそれで足りる用途も多いので、それでいいかと考えています。 データ通信用としてはType-C to Type-CではなくType-C to Type-AのUSB High-speedのケーブルを主に使っています。 Type-C to Type-AでUSB Super-speedのものが欲しいという需要はなくはないのですが、 高価なケーブルを買う気にもなれないので、積極的に買うといったことはしていません。

USB4が流行るのは遠い未来のことでしょうし(ホストが対応してもペリフェラルがありません)、 今の所はUSB3でほぼほぼフル結線のケーブルがあれば足りるように思います。 それでdisplayport alternate modeが使えたとして、嬉しい場面はさほど多くありません。 モバイルモニターを持ち歩くかというとそんなことはない訳でして。 最近見た事例では、機種依存で特定のノートパソコンからの映像が特定のモバイルモニターで映らないことがある、ということがありました。 displayport alternate modeの喰い合わせが悪かったのでしょうか。 このあたりの、端子の好き嫌いが解決しないことには「電源は別途供給することにして、HDMI端子で繋げばいい」という状況は変わらないでしょう。 USB Type-Cは便利にできていますが「宣伝どおりになんでもできる」とはいかないようです。

MINMAX MAU series

あの電源モジュールはシンク側のスイッチでトランスを駆動しているので、絶縁が絶対条件でないならばという条件付きで、 一次側のプラスと二次側のグラウンドをコンデンサでバイパスする方法がノイズキラーになります。 コモンモードチョークを挿入するのは、別にダメではないんですが、費用対効果で筋が悪いのではないかと思います。 このことは他社ではありますが電源モジュールのアプリケーションノートに記載されていたはず。 困ったことに参照先が思い出せません。

Smartphone

高齢者向けに「かんたんモード」を備えたスマホが販売されています。 これらが本当に「かんたん」なのかどうかはよくわかりません。

高齢者の話を聞いてみると、「かんたんモード」は広告などを余計なものを表示しない使いやすいモードではないようです。 ニュースだの天気予報だのは必要なときに必要最小限閲覧できれば良いのであって、常時通知されるべきものではないはずです。 各メーカともそのあたりをよくわかっていないのでは、という気がします。 通常モードでさえもニュースという名の広告が出がちなので、法規制でもない限り、広告優先主義は今後も変わらないのでしょう。


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